2012年5月
去年の3月11日の大震災の時、生地の丸中水産所属、第63恵比須丸が被災しました。何で富山の船が?と思われるかもしれませんが、第63恵比須丸はサンマ船で気仙沼に停泊していました。なかなか見つからなかったのですが、船主、船長の前に船名が分かるくらいに船の頭を出し、無残な姿でしたが、見つけだすことが出来ました。まるで二人を待っていたかのようです。幸いに乗組員の方々全員無事だったのは奇跡に近かったです。ほっとしました。
船を作るにあたり、色々な問題もありましたが、国・県・市・沢山の皆さんの後押しもあり、作ることに決定したそうです。新潟造船で5月22日、進水式の運びとなりました。船名は第一恵比須丸。新たな一歩という意味を込め、命名しました。7月末にはできあがります。第一恵比須丸の今後の安全と大漁を祈るばかりです。
毎年、名水マラソンの前日に生地まち歩きのイベントがあります。今年は水団子・そうめん・豆腐を各清水で味わうことができたり、大町を歩行者天国にして色々食べ歩きもできます。生地のまち歩きはもちろん、地曳を引いたり、灯台に上ったり、船に乗ったりと一日楽しく過ごしてくださいね。ということで昨日は、生地まち歩きのイベントのPRの撮影でした。みらーれテレビでご覧になったら、是非来てください。お待ちしています。
先日、僧ヶ岳の雪形の写真を掲載しました。こちらでは雪形が現れると田植えや畑仕事が始まります。昔の人は自然を目安によく言ったものですね。黒部のコシヒカリのお米は、今やブランドになっています。水よし、空気よし、愛情をかけて作っていますのでとても美味しいお米になります。今から収穫が楽しみです。
隣町入善の杉沢の沢杉(国指定の天然記念物)の林の中に新種の桜が発見され
入善乙女キクザクラと名付けられました。
すぐ近くで農業を営む句友から「咲いたよ」の一報をもらい仲間4人で見に行きました。
咲いたよと句友の一報キクザクラ 恵子
感動に出会う杉沢菊桜 菊枝
にぎやかに新種の桜見上げおり 憲子
百枚の菊咲き花に魅せられて 捷子
掻き終えて代田一枚漣す かつし
まだ咲き初めの頃でほとんど白に近いボンボンのような可憐な花でした。
日が経つにつれて少しずつ色づき濃いピンクに変わるらしいです。
まぼろしの越の湖あたりかげろえり かつし
かげろうの中を出船の波の音 貞子
新学期水田に響く応援歌 弘和
峡谷の一番奥の夏がすみ とおる
初夏の海の匂いは汝が匂い 〃
今年は冬が長く、初めの頃は寒い日が多い春でしたが
連休近くに急速に暖かくなり暦の上では立夏です。

