2010年11月

 いとこ煮(にざい)は、だいこん、人参、さといも、ごぼうなどの野菜、油揚げ、こんにゃくなどの具をたっぷり入れてやわらかく煮た中に下煮をした小豆を加え、味噌、醤油で味をつけたものです。小豆を加えるのがみそです。

 浄土真宗では親鸞聖人の亡くなった11月28日を命日とし、いとこ煮を食べるのが習わしとなっています。色々な由来もあるようです。私も最近はめったに作らなかったのですが、今日作ってみました。習わしにそって食べるのも悪くはないですよ。久し振りに食べたのですが、おいしかったし四季の移り変わりを実感できました。熱々の汁が体にしみわたりました。DSC00683.JPGのサムネール画像

11月27日、ガイドボランティアのDSC00662.JPG研修会で山中温泉へ視察旅行に行って来ました。山中温泉でも私達のような地元観光ボランティアがいらっしゃるということで、どのようにやっていらしゃるのかなど視察を兼ね、竹本先生に講演をしていただいたりと、色々勉強しに行って来ました。

はじめに、竹本先生と地元観光ボラティアの方と合流し、コースの説明を聞き、散策開始。あんまりいいお天気ではない予想でしたが、晴れ間もあり、散策日和になりました。

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あやとり橋の説明を聞き、鶴仙渓遊歩道を散策、松尾芭蕉が逗留され、山中温泉への旅で詠んだ句がところどころに石碑となっていました。こおろぎ橋を渡り、菊の湯までの間、食べ物屋さん、お土産屋さんなどなど散策をして楽しめ、また来たいなと思わせる町だと思いました。ポットのお花があったり、お店の看板を工夫したり、時計台を思はせるようなゴミステイションがあったり、住人、商工会、市役所が一緒に盛りたてているのが現れていました。

食事のあと竹本先生の講演。その中でボランティアの心得を再度教えていただきました。基本は、聴き上手はもてなし上手。私達自身が楽しく。

講和を聞き、来年の私達ボランティの目標が少し見えたような気がしました。まだまだ生地でもいろんな事ができそうです。

今日は、11月には珍しく朝から晴天でした。晴れてても山の稜線まではっきりと見えることは、めったにないことです。とても素晴らしいのでカメラに収めてみました。真っ青な青空に雪山の白。青と白のコントラストがとても素敵でした。また青い海の向こうには、能登半島がくっきりと見えました。今日一日ルンルン気分で、なんだか徳をした気分です。ちなみに海に沈む夕日ももちろん素晴らしく好きなんですが、これから冬に向かって、雪山が夕日に映え、ピンク色に染まる山々が大好きです。今度は、是非紹介したいです。DSC00619.JPG

DSC00608.JPG去る11月3日秋の褒章が発表され、生地の木工指物職人の浅野博氏が、黄綬褒章を受章されました。昨年は、「現代の名工」にも選ばれ、ひき次いでの受賞となります。この受賞は、50年以上の経験者ではないといただけないもので、浅野さんの長年の努力の賜ものだと思います。

 浅野ヒッタ家具工業の社長でもあり、本店展示場には名水観音像など数々の名作が展示販売されています。生地にお越しの際は、是非ともお立ち寄りください。

000.JPGあかあかと 日は難面(つれなく)も 秋の山  (芭蕉)

この俳句は、かの有名な松尾芭蕉が、北陸行脚の際に詠じたと伝えられています。

今の経妙寺は、昔は俳句の道場だったと云われており、芭蕉が立ち寄られた際に、庭にこんこんと湧き出す清らかな水を見て、その道場を清水庵と命名されたと言い伝えがあります。この写真は、去る11月13日に撮ったものですが、まさしくその俳句の通り難面(南側の山という意味だそうです。)が、真っ赤になっていました。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ちょっとは、芭蕉の気持ちにふれることができました。(清水庵の清水参照・生地の清水の中でも一番水量が多いです。)

今は、残念ですが、黄砂でせっかくの紅葉が、見ることができません。

生地小学校6年の能島翔君が、全国灯台絵画コンテストで銅賞に選ばれました。003.JPGのサムネール画像この絵は生地鼻灯台で、昭和27年にでき、県内で最も古い沿岸とうだいです。31メートルの高さがあり、白黒のツートンカラーの灯台です。

また、能島君は、元気な野球少年でもあります。生地浜っ子の勇姿を見てください。これからもがんばってね。004.JPG

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昔あった幻の越の湖は毎年の洪水で、徐々に埋まり、沼地となった所を、1717年、神明町の有志の人たちによって開墾されました。その穀高が、百石六斗であったことから、室町時代に創設された神明社で、百石六斗のお祭りが行われるようになったと云われています。生地のひともよく知らない一町内のお祭りが300年近くも続いていたなんて驚きです。毎年11月3日に行われ、子供神輿もくりだされ賑やかに行われます。また、室町時代創設の神明社も、両サイドにある大黒柱2本で支えている、大変珍しい古い建て方の神社です。これも必見です。