2010年10月
26日は、朝から雨。「今晩のたいまつ祭りは、大変だろう」と皆が思っていました。しかし、たいまつ祭りは、まれにない奇祭。たいまつを燃やす9時30分頃になると、なんと!不思議なことに雨がやみました。今年は、四十物町と阿弥陀堂町が当番で、4トン車に提灯や幕で賑やかに飾りつけられた館船が、お囃子とともに、勇壮に生地のまちを練りまわりました。
今年からは、当番以外の町内も小さな館船を出し、とても賑やかでした。見ごたいがありましたよ。当番町内の館船は、場所場所で、餅や笹飴、お菓子などを振る舞いました。老若男女、競って取り合う姿は、皆子供に還ったようでした。中にはすごいバトルも...。
右の写真は、新治神社境内で午後10時前から燃やし始めた400本のたいまつも残り少なくなり、クライマックスを迎えた午前0時ちょっと前の写真です。
午前0時過ぎ、壮寿を迎えた若者たちが、お神輿を被いて、オタッキョーの叫びとともに、この火の海を、無事、渡り切りました。いつもながらハラハラさせる一瞬です。そして無事渡り終えたお神輿に、何とも言えない神秘的なものを感じ、願い事が何でも叶いそうな気がします。不思議ですねー。このお祭りは、船の安全を祈願するお祭りで、今年、556年目になります。船の安全と大漁を祈願せずにはいられません。

新治神社内に月見嶋の池があります。池には、20匹ほどの鯉が住んでおり、その内14匹が錦鯉で、なんと黒部市内でも1,2?を争うような大きい鯉もいます。
今年5月中旬に2羽のアヒルが仲間入りしました。小さな子どもたちの応募により、「シンちゃん」「ハルちゃん」と名付けられました。新治神社友の会の一員の吉田さんが、毎朝6時過ぎに餌やりをされます。最近では、吉田さんが、呼ぶと「待ってました。」というかように、すぐに寄って来るようになりました。とってもかわいいですよ。アヒルは、1日1個卵を産み、にわとりの卵より一回り大きいそうですよ。皆さんいじわるしないで、かわいがってね。
ちなみに、月見嶋の池とは、新治公園の一角にあり、大正6年(1917年)大正天皇が、皇太子の時に、新川郡に来られることになった記念に作られたものです。その当時の生地町の予算が7,710円であり、かかった事業費が、5,400円。当時としては、大変な事業だったことがわかります。それになんと!明治41年(1908年)より大正6年(1917年)に至る9年もの月日がかかりました。
今は新治神社友の会の皆さんが、掃除をされたりと守っておられるので、とても綺麗になりました。清水(しょうず)が湧き上がっている様子も見ることができますよ。