4月21日北洋の館周辺の研修会

 4月21日、今までは漁港周辺の研修会が通常でしたが、今回は新しいボランティアも入会したので、歴史コースの研修会をしました。まずは、スタートは北洋の館。生地鼻灯台。この灯台は、日本海側では、本体の高さとしては一番高いものです。いつもは無人なのですが、来月5月21日のまち歩きのイベントには開放されます。眺めは、360度、最高です。階段の数は?来られてからのお楽しみ。

 ガメ宮。このお宮さんは、生地の人でも知らない人がたくさんおられます。一説には、昔、地曳き網がよく海底で引っかかってしまい、海底には大ガメが悪さをしていると思われていました。そこで大ガメ様を奉り、安全操業と豊漁を祈願したそうです。またこの宮に石を積むと泳げるようになると言われ、昔、賽ノ河原にあるような石積みがたくさんありました。さらに、石で造られた戸には、前名寺ゆかりの日と月が刻まれているに神秘的なものを感じさせます。

 龍泉寺。このお寺には、龍の彫り物があります。真ん中の龍は、かの有名な左甚五郎作。両隣りは飛騨の匠の作と言われています。その龍の言い伝えはとても面白いので是非聞きに来てくださいね。

 十二所社・水神社。水神社の狛犬は、県下でも最も古いものらしいですよ。

 薬師堂・たなかや。たなかやの守り神となっています。別名、御庚申様(おこしんさま)と言われています。たなかやさんにも上杉謙信の言い伝えがありますよ。また詩人田中冬二さんの親戚にあたります。丁度しだれ桜が満開。素晴らしい庭があり、お茶室も見せていただきました。天井は、黒部杉で作られた格天井(ごうてんじょう)です。一見の価値がありますよ。

 謙信手植えの松。樹齢500年程前の黒松があります。この松は謙信がこの地で病気にかかり、新治神社お告げの霊水を飲んだり浸かったりして病気が治ったことに感謝して植えたと云われています。高さ約20メートル。幹回り6メートル。とてもりっぱな黒松です。以前庭師の方が来られて、日本中まわっているけど、こんな立派な松は、見たことがない。と激賛されました。

 生地台場。江戸のお台場より4~5年先の1850年ごろ、加賀藩が外国船来訪に伴い、海防のために作られたものです。現在の台場は、平成元年に復元されたものです。

 約1時間のコースで、北洋の館に帰ってきました。生地の清水コースとは違っていますが、十分楽しめると思いますよ。皆さんも生地の歴史を楽しく学んでみませんか? 写真を載せましたのでご覧くださいね。